BioMed Central社が、ピュアレビューに「捏造」があったとして生命科学への43記事を撤回したことが2015年3月27日のワシントンポストで報道されました。BioMed Central社の研究公正担当シニアエディターエリザベス・モイラン女史は、これらの「操作」は英語を話さない著者へ文章の校閲や投稿支援を行なうサービス会社によって行なわれたと述べています。
当社では、「ゴーストライティング」を勧め「出版保証」する記事代行サービス会社が存在すること、そしてこうした会社が、生命科学専門家による英語の記事編集に力を注ぐ当社のようなサービス会社に多大な被害を及ぼし、中国における当社の競争力を低下させていることを認識しています。英語の学術論文への「出版保証」をするような会社は、その目標を達成するために手段を選ばず、それに対しての罪悪感もありません。
設立以来12年間、BioMed社では、以下のような「5つのNO」の原則を厳守してきました。
- ゴーストライターを用いないこと。時にはクライアントから、データと結果を提供した上で英語の学術論文の代筆を求められる場合がありますが、私達の答えは常に「NO」です。これは当社にその能力がないのではなく、こうした行為は不正であると信じるからです。
- 応答の代筆をしないこと。しばしば、クライアントから、専門誌のドラフトレビュアーの改正の意見に対する代理応答の提供を求められますが、私達の答えは常に「NO」です。なぜなら、特定の科学的研究の質問に答えることができるのは、その資格、能力、権限がある者のみだからです。当社が提供することは、著者の言語で提供された応答を英語に翻訳することのみです。
- 出版保証はしないこと。クライアントから、原稿を優れた英語に翻訳し編集するだけでなく出版保証ができるかどうかを尋ねられることがありますが、私達の答えは常に「NO」です。私達が保証できるのは、それぞれの言語で出版社の基準を満たす翻訳をすることのみです。信頼できる英語の原稿編集会社は「出版保証」をしません。なぜなら、原稿編集会社は学術誌の出版社ではないからです。科学的な研究結果が出版されるかどうかは、様々な要因によって決まります。
- 科学的な研究テーマが最先端を行くものであるか
- その研究に説得力があるだけでなく、結果の信頼性が高いか
- 科学的な研究テーマで新しいことを発見したか
- 結果の論考が合理的で徹底しているか
- 記事構成が、秩序正しく、明瞭でかつ論理的であるか;
- 英語の文書が明確、適切で標準的な英語で書かれており論理的であるか等
- 母国語が英語でないものを「英語の編集者」として雇わないこと。さらに、博士号保有者が入社を申し込んできた際には、英語の編集と校正能力のプロフェッショナルなテストを行なうだけでなく、英語を話す家庭に生まれ育ち、英語の教育環境の中に居たかを調べ、もしそうでなければ雇いません。
- 生命科学の知識に欠ける「英語の編集者」を雇わないこと。現在、当社では、化学を含め生命科学(生物学、生化学、医学、医薬品)の分野にのみ焦点を絞っています。この理由から、英語言語学の博士号保有者が入社を申し込んできても雇いません。
「論文は何千年にも渡るテストを経る」と古代に言われたことがあります。記事が出版されたら、それは、科学や公共や時間のテストを経ることになります。記事を出版するために不正な方法が使われたら、あなたの人生の経路に、あなたのキャリアや品位や倫理を破壊するような時限爆弾を埋めたのと同じことです。BioMed社では、科学界とパートナーシップを結び、しっかりと、自信を持って科学と倫理の経路を進んで生きたいと思います。
Charles Lee
文安チーフマネージャー
2015年4月22日