英語を話さない著述者による剽窃点検をサポートするパラフレージングサービス
剽窃(ひょうせつ)は、辞書では「誰かの作品またはアイデアを取って自分自身のものとして押し通す(ごまかす)行為」と定義されています。剽窃は、新しい製品デザイン、小説の執筆、さらに言うまでもなく科学研究の発表など、数多くの産業で見られると考えられます。今日では、あらゆる科学的専門分野にわたって無数の発表や出版が行われていて、そうした発表は英語で行われることが主流であることから、深刻な問題、すなわち剽窃に発展する可能性があります。英語話者ではない著述者による科学的発表や出版における、いわゆる数々の剽窃事例では、著述者は誰かの成果やアイデアを取って自分自身のものとして押し通す(ごまかす)ことをしなくても、英語に習熟していないために一般的に使われている英語の表現や専門用語をただ使用しただけというケースが見受けられます。しかしながら、著述者を表示せずに誰かのテキストを使用することもまた剽窃にあたります。たとえ1~2文を意図せずとも拝借するだけでも由々しき問題につながることがあるのです。 新たな剽窃検知ソフトウェアが登場している現在、大半のSCIジャーナルは剽窃点検を自身の発表や出版プロセスに統合しています。原稿を対象とした剽窃点検によって相似(類似性)指数が非常に高いことが明らかになると、その原稿は査読対象と考えられない場合があります。そして、著述者が自らの過去の発表や出版に登場しているのと同じ表現を使用するような自己剽窃であってもそうなのです。 英語を話さない制作意欲の高い著述者にとって、自己剽窃にあたらないよう大規模の原稿の節を書き直そうとする作業は非常に厄介であり、そうした書き直し作業において文法上の誤りが生じるおそれがあります。そのため、BioMed Proofreading が提供しているような英語の校正サービスを利用し、担当の校正者に誤りを修正させ、著者や作者の本来の意図が正しく反映されるようにします。しかし、こうした修正に伴い、相似指数が偶然に高くなることがあります。どういうことでしょうか?1つ例を紹介しましょう。既存クライアントの1人が新しい原稿を書き上げたとします。この原稿は、そのクライアントが自身の過去の発表で使用したものと同じ文や段落を数多く盛り込んでいるという、いわゆる自己剽窃に相当します。クライアントは、そうした部分を書き直してできる限り相似指数を下げようとしたものの、書き直しした後でも相似指数は29%と依然高めです。そこで、クライアントは当社の校正サービスを利用することにし(ただし、パラフレージング(言い換え)サービスは利用しません)、当社が校正を行うことで相似指数が低くなるだろうと予測していました。しかし、当社による校正後の指数は逆に31%まで上昇しました。原因は、クライアントが以前に発表した論文が当社のネイティブ英語話者の校正者によって校正されたことでした。そうして発表された文や段落をクライアントが修正したことで、新しい原稿に文法上の誤りが出現することとなったのです。そこで、当社の校正者は校正中に誤りを直して、必然的に一部を(クライアントが修正する前の)旧バージョンに変更したために相似指数が高くなったのでした。 言い換えまたは書き換えは、さまざまな構文、言葉、フレーズを採用して同一のアイデアや見解を表現する手法です。そして、直接的引用の使用に代わる選択肢を提示するため、剽窃に陥ることなく資料(ソース材料)を論文などの原稿に組み込むことができます。書き直しや言い換えは、著述や校正以上に時間と手間のかかる作業であり、このことはネイティブ英語話者の校正者や著述者にとっても同様です。そこで、英語による校正およびリライトサービス会社としての当社は、英語を話さない著述者には相似指数の高い原稿を書き換えることをお薦めしません。代わりに、専門の英語校正者や著述者を活用して原稿内の表現を専門的かつ学術的に言い換えるようにするのが賢明でしょう。
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